「カオナビ」×「COMPANY」をつなぎ、人事部門主導のデータ連携基盤を構築─ 人事データの精度・鮮度向上と運用負荷の軽減を実現

鴻池運輸株式会社

鴻池運輸株式会社は、1880年の創業以来、「統合革新(インテグレート・イノベーション)」を事業コンセプトに、物流の枠を超え、製造、医療、空港業務などを展開する総合物流企業です。
同社では、人事システムの刷新を進める中で、人事管理システム「COMPANY」、タレントマネジメントシステム「カオナビ」、人事労務ソフト「SmartHR」など、各領域に強みを持つサービスを組み合わせたシステム構成を推進。その実現に欠かせないデータ連携ツールとして、「Reckoner」を導入いただきました。
今回は、人事企画およびDX推進を担当する佐々木 晃平様に、Reckoner(レコナー)導入の背景と成果について詳しくお話を伺いました。

Reckoner導入前の課題

  • 複数の人事システムのリプレースを見据え、人事システム全体の将来像を再検討する必要があった
  • 各領域に特化したサービスを組み合わせる方針だったため、システム間のデータ連携が課題となっていた
  • 既存のETLツールは導入されていたものの、人事部門が主体的に設定や運用を行える環境ではなかった

導入の決め手

  • 人事システムの段階的な刷新に合わせて、人事部門主体でデータ連携を構築・運用できること
  • 特定の担当者に依存せず、人事部門内で継続的に運用できること
  • 画面上で処理内容を把握しやすく、運用のイメージを持ちやすかったこと

Reckoner導入による効果

  • 「COMPANY」と「カオナビ」の連携を自動化し、人事データを毎日最新の状態で反映
  • データ出力、加工、インポート、エラー修正といった手作業を削減し、運用負荷を軽減
  • 組織改編や異動時の情報反映を自動化し、より正確でタイムリーな人事情報管理を実現
  • システム部門に依存せず、人事部門主導でデータ連携を構築・運用できる環境を実現

人事システム刷新で見えてきた、データ連携という課題

――ご自身はどのような役割・業務を担当していますか?

私は現在、人事部に所属し、人事企画やDX推進を担当しています。
もともとはITエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後、ITコンサルタント、人事コンサルタントを経験してきました。とくにタレントマネジメントシステムをはじめとする人事システム領域には20年以上携わっています。
現在の人事部は約30名体制で、採用、給与厚生など、各業務領域を担当する複数のチームで構成されています。私自身は特定の業務領域を担当するというよりも、人事部門全体を横断しながら、人事企画やシステム化、DX推進を担う立場です。
3年後、5年後を見据えながら、人事としてどのような取り組みを進めるべきかを考え、人事システムの企画や活用推進に取り組んでいます。

――Reckoner導入前はどのような課題がありましたか?

私が入社した当時、人事システム全体で複数のシステムのリプレースが必要な状況でした。サービス終了が予定されているものもあり、人事システム全体を今後どのような構成にしていくべきかを改めて検討する必要がありました。
その際、私としては1つのオールインワン型システムに集約するのではなく、それぞれの領域に強みを持つサービスを組み合わせて活用する方針を考えていました。
一方で、複数のシステムを組み合わせる場合、必ず課題になるのがデータ連携です。人事システムの将来像を検討する中で、「システム間のデータをどうつなぐか」が大きなテーマになりました。

「人事部門が主体的に運用できること」を重視したツール選定

――Reckonerを検討されたきっかけを教えてください。

実は社内にはすでに別のETLツールが導入されていました。
そのため当初は、「既存のツールを活用できないだろうか」と考えていました。ただ、そのツールの設定や運用はシステム部門で管理されており、人事部門が主体的に活用できる環境ではありませんでした。

人事部門として利用することはできても、設定変更や連携内容の追加を柔軟に行える状況ではなかったため、「人事部門で活用するデータ連携基盤として本当に適しているのか」という課題を感じていました。

――なぜ「自分たちで運用できること」を重視されたのでしょうか?

人事システムの刷新は、一度にすべてを入れ替えられるものではありません。
例えば、評価システムとして「カオナビ」を導入し、その後に手続き領域で「SmartHR」を導入するといったように、数年単位で段階的に進めていくことになります。そうすると、その都度新しいデータ連携が必要になったり、「この項目も連携したい」といった要望が発生します。

また、実際に運用が始まると、「カオナビ」側で管理したい情報が増えることもあります。そうした変更に対応するたびに他部門へ依頼する形では、どうしてもスピードや柔軟性に限界があります。そのため、人事部門自身が構築内容を理解し、必要に応じて対応できる環境が重要だと考えていました。

――Reckonerを選んだ決め手は何でしたか?

実際にさまざまなツールを検討しましたが、将来的な運用まで考えると、特定の担当者だけでなく、人事部門の他のメンバーも継続的に運用できることが重要だと考えていました。
その点、Reckonerは画面上で処理内容を把握しやすく、設定や運用のイメージも持ちやすかったため、人事部門でも主体的に運用していけると感じました。

「カオナビ」×「COMPANY」で、人事データの精度・鮮度向上と運用負荷の軽減を実現

――どのような連携フローを構築されたのですか?

現在メインで運用しているのは、人事管理システム「COMPANY」に登録されている各種人事情報を、タレントマネジメントシステム「カオナビ」へ連携するワークフローです。

連携しているのは、従業員の基本情報や異動情報など、人事管理システムで管理しているデータのうち、「カオナビ」で活用したい情報のほぼ全てです。
「COMPANY」で更新された最新情報を日次で取り込み、「カオナビ」上でも常に最新の状態を維持できるようにしています。

また、勤怠管理システムの利用者情報を月1回自動で取得し、Boxへ出力する仕組みも構築しました。

――導入後、どのような効果がありましたか?

まず大きいのは、人事データを漏れなく、鮮度の高い状態で連携できるようになったことです。

人事領域では、入社・退職・異動といった情報が日々発生します。とくにタレントマネジメントシステムでは、情報の精度と鮮度が非常に重要です。せっかくシステムを導入しても、データが更新されていなければ利用者から信頼されなくなってしまいます。その点、Reckonerによって毎日自動でデータを反映できるようになり、常に最新の状態を維持できるようになりました。

また、従来は「COMPANY」からデータを手動出力し、加工して「カオナビ」へ取り込み、エラーが発生すれば修正して再度インポートするといった作業が必要でした。現在はこうした処理を自動化できており、手作業による負荷は大きく軽減されています。

組織改編への対応も改善しました。以前は異動や組織変更の反映に数日かかることもありましたが、現在は事前に新しい組織情報を登録しておけば、異動日に合わせて自動的に反映されます。運用負荷の軽減だけでなく、より正確な組織情報をタイムリーに反映できるようになりました。
さらに、人事データ活用についても、システム部門に依存することなく、人事部門主導で取り組みを進められるようになっています。

「SmartHR」との双方向連携へ。人事データ基盤をさらに拡張

――今後の活用についてどのようにお考えですか?

現在は、「COMPANY」から「カオナビ」へのデータ連携が中心ですが、今後は「SmartHR」との連携をさらに拡張していきたいと考えています。具体的には、従業員が「SmartHR」上で住所変更や通勤経路変更などを申請した際、その情報を人事システムへ反映する仕組みの構築を予定しています。
また、それ以外にも連携したいシステムは数多くあります。例えば研修管理システムや勤怠管理システムなど、人事領域で利用している各種システムとの連携も進めていきたいと考えています。

基本的には、「つなげられるものはつなげたい」という考えです。今後も必要に応じてワークフローを追加しながら、人事業務におけるデータ連携の仕組みを拡張していきたいと思っています。

――お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

※本インタビューは2026年5月に実施

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