Reckoner採用の決め手は「クラウド型のピュアSaaS」「エンジニアが操作したくなるUI・UX」

株式会社COEL

はじめに

クラウド型データ連携ツール「Reckoner(レコナー)」の取り扱いを開始したことによる、エンジニアサイドとビジネスサイドの感想や今後の展望などについて、株式会社COEL 中川和光さん、伊藤徹二さん、加藤稔さん、鈴野かれらさん、山田真瑚さんにお話を伺いました。


――御社の事業内容を教えてください。

株式会社COELは、1995年に株式会社ITCSとして設立され、2024年4月に現社名に変更、名古屋・東京・大阪に拠点を置くIT企業です。「COEL」には、お客様に寄り添い、そしてお客様の期待値を“超える”仕事がしたいという創業からの想いが込められています。「プロダクト」と「クラウドインテグレーション」の両輪でお客様の課題解決を目指しています。

愛知県内の自社開発プロダクトを持つIT企業約110社の中で売上高第6位(2024年3月時点)の実績を誇り、主力サービスであるバックオフィス業務を効率化するクラウドサービス「manage」は、1,000社以上、40万ライセンスを突破しました。お客様のDXを推進する新サービス「mixsol」も展開し、100名~500名規模の中小・中堅企業を中心に、幅広い業種への導入実績があります。

――皆様はどのような役割・業務を担当していますか?

我々は「クラウドインテグレーション」のほうに所属しており、中川・伊藤がビジネスサイド、加藤・鈴野・山田がエンジニアサイドです。「クラウドインテグレーション」部隊では、プロダクトサービスだけでは対応しきれないような部分に関して、もう一歩踏み込んでお客様と向き合っていきたいという想いで、日々業務に取り組んでいます。

※本インタビューは2024年7月に実施

より幅広いお客様のニーズに対応するため、他ETLツールの取り扱いの検討も開始

――御社では既にETLツールを取り扱っていらっしゃいますが、顧客の課題解決において、ETLツールは有効でしょうか?

これまでお客様への提案を通じ、システム導入によって部分的な業務効率化は実現するものの、依然として手作業や運用でカバーしなければならない非効率な業務が残ってしまうケースが多いと感じていました。真の業務効率化、すなわち全体最適を実現するには、既存システム間の連携が不可欠だと考えています。システム連携をより円滑に進めるため、そして、バックオフィスの業務効率化のトータルソリューションを提供するためには、ETLツールは有効だと判断し、取り扱いを行っています。

――他ETLツールの取り扱いの検討を始めた経緯を教えてください。

お客様のニーズやビジネス環境の変化に伴い、従来のETLツールが持つ機能だけでは、お客様の課題を解決することが難しいケースが増えてきました。

例えば、近年では、よりスピーディーなシステム導入や、運用負荷の軽減、そしてITの専門知識がない方でも扱いやすいツールの需要が高まっています。このような背景から、従来のETLツールに加え、より幅広いお客様のニーズに対応できる、柔軟性や拡張性、UI・UXに優れたツールを検討する必要性を感じ始めていました。

お客様が本来の業務に集中できる環境を提供したい、という思いがあったと振り返る伊藤さん(手前)、鈴野さん(手前から2番目)、山田さん(手前から3番目)、加藤さん(奥)

Reckonerを選んだ決め手は「日本製でクラウド型のピュアSaaS」「低コスト」「わかりやすいUI・UX」「豊富な変換機能」「顧客要望のキャッチアップ力と安定したサービス提供」

――Reckonerを採用することにした経緯・理由を教えてください。

Reckonerの採用を決めるまでには、半年以上の時間をかけて検討を重ねました。

複数のツールを比較検討するにあたり、環境構築やメンテナンス、提供形態、設定の難易度、連携機能、データ変換機能の豊富さ、コスト、バージョンアップ頻度、サポートなどといった様々な観点で比較表を作成しました。iPaaSを含め検討を進める中で、iPaaSはデータ連携に特化した機能が中心であること、ツールに合わせて業務フローを設計する必要があると感じたことから、より柔軟かつ広範なデータ変換処理が可能なETLツールに絞り込むことにしました。「ETL」と「iPaaS」はコンセプトや市場ジャンルが異なるという原点に立ち返ったのです。

数あるETLツールの中からReckonerを選んだ決め手は、日本製でクラウド型のSaaSであるという点です。

Reckonerはサーバーの運用管理が不要で、自動的にスケールやアップデートが行われるため、導入や運用が非常に簡単です。また、データ連携だけでなく、多様なデータ変換機能が標準で用意されているため、お客様の様々なニーズに柔軟に対応できる点も大きな魅力でした。

さらに、初期費用が無料で導入しやすいだけでなく、運用コストを抑えることができる点も高く評価しました。もちろん、費用面だけでなく、充実した日本語のサポート体制やわかりやすいヘルプページ、操作性が高く学習コストが低い点、サービスの安定性や将来性など、総合的に判断して、長く使い続けられるという安心感がありました。

Reckonerの担当者と直接会って話した際の雰囲気や、私たちが要望した機能に対する実装スピードの速さ、課題解決への熱心な姿勢なども心から信頼できると思いました。もちろん無理なことは無理、となりますが、「とりあえず聞いておこう」というスタンスなのか、本当に向き合おうとしているのか、というのはわかるものです。当社からの要望に対して、前向きどころか、スピード感をもって対応していただいたことは我々の心に響きました。

スリーシェイク社は単なるツール提供会社ではなく、共に成長していけるパートナーであると確信し、Reckonerの採用を決定しました。

エンジニアサイド・ビジネスサイド双方で、Reckonerは使いやすく、提案しやすい

――実際に使ってみて、Reckonerの性能やサービスの品質についてどう感じていますか?

エンジニア側の声としては、Reckonerは機能を絞り込み、操作をシンプルにすることで、非常に使いやすいツールになっていると感じています。エラーの原因や発生した箇所もReckonerの画面を見ればすぐにわかります。

また、サポート体制が充実している点も大変助かっています。サポートに不明点を問い合わせた際、「ワークフローを作成したのでこれで試してみてください」と即座に対応してくれました。また、kintoneのサブテーブル展開がうまくいかず、ReckonerでSQL記述できる機能の質問をした際、クエリをすべて記述して回答してくれたこともあります。そこには、クエリの説明文も添えられていたため、他のシーンでも活かすことができ、自身の勉強にもなりました。

ビジネスサイド側の声としては、ReckonerはUIが非常にわかりやすいため、技術的な知識が浅い人でも簡単に操作できる点が大きな魅力だと思います。例えば、若手の鈴野と山田は、Reckonerをすぐに使いこなせるようになり、顧客の要望に合わせてスムーズにReckonerの設定を進めることができています。「Reckonerを操作してみたい」というモチベーションが内側から湧き上がるようです。彼女らの活躍は、Reckonerを採用した成功例の一つと言えるでしょう。

顧客への提案の際にも、Reckonerのわかりやすさは大きな武器になっています。マウス操作でブロックを繋いで、必要な設定を行うだけでデータ連携が完了するため、複雑な説明をする必要がなく、スムーズに提案を進めることができます。

Reckonerを採用したことで、今までは要望にお応えすることが難しかった案件も、現在発注に向けて進んでおり、今後のビジネス展開にも大きく貢献してくれると期待しています。そして、今後課題が発生しても、スリーシェイク社とならば一緒に乗り越えていける可能性を感じています。

Reckonerが「エコシステム型」システム構築の中核に

――どのような案件やケースで、Reckonerを活用できそうでしょうか?

基本的には、データ連携が発生するあらゆる案件において、Reckonerを提案ツールの1つに加えていきます。もちろん、お客様のシステム環境によっては、Reckonerでは対応が難しいケースもあるかと思います。例えば、オンプレミス環境にあるシステムとの連携が必要となる場合は、従来のETLツールと組み合わせて提案するなど、お客様のニーズに合わせて柔軟に対応していく必要があるでしょう。

今後はより一層、複数のシステムを連携させて全体最適を実現する「エコシステム型」のシステム構築に力を入れていきたいと考えており、その中核となるデータ連携ツールとしてReckonerも据えられればと思っています。

「Fit to Standard」方式でスピーディーに顧客の課題解決に導く

――今後どのようにReckonerを活用していくか、展望をお聞かせください。

Reckonerは、今後の当社のビジネスにおいて、非常に重要な役割を担うツールの1つになると確信しています。

例えば、パートナー企業との連携を強化する中で、Reckonerを共通の開発ツールの1つとして活用することで、開発効率の向上や更なる高品質なサービス提供が実現できると期待しています。

また、様々なユースケースを開発しノウハウを蓄積していくことで、Reckonerの活用範囲をさらに広げていきたいと考えています。

将来的には、「Fit to Standard」方式でお客様にサービス提供をする中で、Reckonerがその一役を担うことで、スピーディーかつ低コストでお客様の課題解決が実現できると見込んでいます。

――最後に、スリーシェイク社やReckonerに今後期待することがあればお聞かせください。

Reckonerは非常に使いやすいツールですが、プロジェクト管理機能が強化されると、より多くの顧客ニーズに応えることができるのではないかと感じています。

また、現状でも豊富なワークフローテンプレートが用意されていますが、さらに業務に特化したテンプレートが増えることを期待しています。これにより、Reckonerの導入を迅速化し、お客様の運用開始までの時間を短縮できると考えています。さらに、非エンジニアの方々も、より直感的にワークフローを作成できるようになるため、Reckonerの活用シーンがさらに広がる可能性も感じています。

――お忙しいところお話しをお聞かせいただきありがとうございました!

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