SalesforceのBI連携・可視化の最適解 ~3つの連携手法を徹底比較~

Salesforceに蓄積された膨大な顧客データや商談データ。これらをTableauやPower BI、Looker Studio、MotionBoardなどのBIツールで可視化し、経営判断に活かしたいというニーズは年々高まっています。
しかし、いざ連携しようとすると「どのようにつなぐのが正解なのか?」で迷われる担当者様も多いはずです。企業のデータ量や予算に合わせた適切な「接続ルート」を選ばなければ、「レポートが表示されるまで数分かかる」 「過去の履歴データが消えていて分析できない」といった失敗を招きます。
今回は、代表的な3つの連携パターンを比較し、なぜ年商100億以上のBtoB企業にとって「DWH経由」が最適解なのかを解説します。
💡30秒で読める!この記事のポイント
- Salesforce × BI連携の3つの手法(直接接続、CSV、DWH経由)のメリット・デメリットがわかります。
- データ量が多いBtoB企業には、API制限や速度低下を回避し、高速表示を実現する「DWH(データウェアハウス)経由」が最適です。
- DWHを活用することで、Salesforce単体では困難な「推移(スナップショット)分析」や、kintone・基幹システムとのデータ統合が可能になります。
- プログラミング不要のノーコードETL「Reckoner」を使い、運用負荷を抑えて最短で分析基盤を構築する方法を解説します。
目次
Salesforce × BI連携の3つのパターン比較
SalesforceのデータをBIツールで見るための方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
パターン1:BIツールからの「直接接続(コネクタ)」
TableauやPower BIなどが標準で持っている「Salesforceコネクタ」を使用して、直接データを取りに行く方法です。
- メリット: 設定が極めて簡単。BIツールの標準機能のため追加コストがかからない。
- デメリット: データ量が多いと読み込みが著しく遅くなる。Salesforce側のAPIコール数を消費するため、業務時間中にレポートを更新するとSFAの動作が重くなるリスクがある。
パターン2:CSVエクスポート&インポート
Salesforceのレポート機能からCSVをダウンロードし、BIツールに手動で取り込む方法です。
- メリット: システム連携の設定が不要で、今すぐ始められる。
- デメリット: 完全な手作業であり、リアルタイム性がない。人為的ミスの温床となり、継続的な運用(週次・月次報告など)には全く向かない。
パターン3:ETLツールを使った「DWH経由」
ETLツールを使ってSalesforceのデータを定期的に抽出し、Google BigQueryやSnowflake、DrSumなどのデータウェアハウス(DWH)に格納。BIツールはDWHのデータを参照する方法です。
- メリット: 大量データでも高速に動作する。Salesforce以外のデータとも統合しやすい。過去データの蓄積(スナップショット)が可能。
- デメリット: DWHとETLツールのコストがかかる。構築に専門知識が必要な場合がある。
なぜBtoB企業には「DWH経由」が最適解なのか
小規模なスタートアップであれば「直接接続」でも事足りるかもしれません。しかし、年商100億円以上、あるいはデータ量が数十万件を超える企業であれば、間違いなく「パターン3:DWH経由」を選ぶべきです。その論理的な理由は以下の3点に集約されます。
年商100億円以上、あるいはデータ量が数十万件を超える企業であれば、間違いなく「パターン3:DWH経由」を選ぶべきです。その論理的な理由は以下の3点です。
理由1:SalesforceのAPI制限による業務停止リスクの回避
SalesforceにはAPIコール数の上限があります。全社員が朝一斉にBIダッシュボードを開き、そのたびにSalesforceへ直接データを取りに行くと、上限に達してSFA自体が停止したり、他の連携ツールがすべてエラーになるといった広範なリスクを招きます。 DWHにデータを逃がしておけば、BIツールはDWHを見に行くため、Salesforce本体への負荷はゼロになります。
理由2:kintoneや基幹システムなど「Salesforce以外」のデータ統合
営業分析を行う際、「Salesforceの商談データ」だけで完結することは稀です。「kintone上の日報データ」「基幹システムの請求データ」「マーケティングツールのリード情報」など、散らばったデータを横断して分析する必要があります。 DWHをハブにすることで、これら異なるソースのデータを一箇所に集約し、関連付けた分析が可能になります。
理由3:【重要】スナップショットデータによる予実管理の高度化
Salesforceのデータは常に「最新の状態」に上書きされます。そのため、「先月の着地見込みがいくらだったか」「今月に入ってどう推移したか」という履歴を追うことが困難です。 DWHに毎日データを蓄積していくことで、前週比・前月比の比較など、高度な予実管理やトレンド分析が初めて可能になります。
参考:Salesforceやkintoneなど様々なSaaSをDr.Sumクラウドへ簡易にデータ連携する方法
参考:kintoneの問い合わせ情報とSalesforceの顧客契約情報をGoogle BigQueryに自動で連携!
拡張性と保守性を両立する「ETLツール」による基盤構築
「DWH(データウェアハウス)を経由するメリットは理解したが、エンジニアがプログラムを組んで連携すれば良いのではないか」という声も聞かれます。
しかし、SaaSデータの統合において、スクラッチ開発(自作連携)は中長期的に見て非常に高いリスクを伴います。
専用のETLツールを活用すべき理由は、以下の3点です。
1. 頻繁な「APIアップデート」への追従コスト
Salesforceは年に数回、仕様変更が行われます。自社開発の場合、その都度コードの修正とテストが必要ですが、ETLツールはこれらの仕様変更をベンダー側で吸収します。
2. 「データのクレンジング」の自動化
全角・半角の混在や表記ゆれ(株式会社と(株)など)をBIツール側で直すのは非効率です。ETLツールなら、DWHに格納する手前で「磨かれたデータ」へ自動整形できます。
3. 「現場主導」でのデータ活用
プログラム連携では、少しの変更でも情シスへの依頼が必要になり、分析が停滞します。ノーコードのETLツールなら、分析の受益者自身が必要なデータを必要なタイミングでDWHへ届けることができます。

参考:GA4とSalesforceのデータをGoogle BigQueryに入れLooker Studioで可視化
まとめ
営業データ活用を成功させる秘訣は、現場に「二重入力」を強いることではなく、「現場が使いやすいツールに入力すれば、システムが勝手に統合してくれる」環境を作ることです。
- データの分断を解消する:Salesforceと異なるシステムを自動で繋ぎ、二重入力を撲滅
- データの純度を高める:クレンジングを自動化し、分析の精度を上げる。
- リアルタイムな意思決定:作業時間をゼロにし、常に最新のデータで戦略を練る。
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