業務工数40%&管理コスト年間100万円「削減」で売上「増加」にも貢献!Reckonerが無い状態には戻れない ー 継続利用でデータドリブン営業を加速

auコマース&ライフ株式会社

導入企業紹介

auコマース&ライフ株式会社は、KDDIグループのe-コマース事業領域の中核を担うべく2019年4月に設立されました。 社員数約400名、「暮らしが満たされるお買い物体験を。」をブランドアイデンティティに掲げ、総合ショッピングサイト「au PAY マーケット」の企業・運営を行っています。


同社は、2021年9月にReckonerを導入、2024年には3回目の契約更新を迎えます。更にReckonerの活用シーン拡張のため、上位プランへの契約変更を計画をしています。

導入当初のインタビュー記事はこちら:https://reckoner.io/voice/case-au-cl/


Reckoner導入による効果を感じ、継続利用を決めた同社。改めて導入当初の課題と効果を振り返るとともに、Reckonerを利用し続けたいと感じた決め手や理由、今後の展望などについて、auコマース&ライフ株式会社 サービス開発本部 システムマネジメント部 遠藤 篤(エンドウ アツシ)さん、CX推進本部 コマースCX推進部 ストアオペレーショングループ グループリーダー 古川 史浩(フルカワ フミヒロ)さん、営業本部 モール営業企画部 ストア企画グループ グループリーダー 中野 陽平(ナカノ ヨウヘイ)さんにお話しをお伺いしました。

【動画目次】
00:00 企業紹介
00:11 事業内容
00:57 Reckoner導入前の課題
02:14 Reckoner導入の経緯
03:13 具体的なワークフロー
04:06 Reckonerを使用した感想
05:11 Reckoner導入後の効果
06:44 Reckoner継続の決め手
07:32 社内への浸透のさせ方
07:57 契約更新での新たな効果と変化

――はじめに、御社の事業内容を教えてください。

総合ショッピングサイト「au PAY マーケット」を運営し、主に30代〜50代のauのお客さまに多くご利用いただいています。

日用品から家電まで、多くのお店や商品と出会える総合ショッピングサイトとなり、ポイントを最大1.5倍に増量できる「お得なポイント交換所」や、出演者とコミュニケーションを取りながら楽しくお買い物いただけるライブコマースサービス「ライブTV」などで、日々のお買い物をお得に楽しんでいただけます。

――ご自身はどのような役割・業務を担当していますか?

(遠藤さん)システム部門に所属し、社内のシステム環境整備を担当しています。システムの内製開発に加えて、生成AIやRPAといった外部サービスの導入も組み合わせることで、事業部門が利用するシステムだけでなく、従業員が業務で利用する社内システムについても、最適な環境を提供する役割を担っています。

Reckonerにおいても、事業部門からデータ分析業務を効率化したいという要望があり、様々な手段を比較検討した結果、Reckonerが最適だと判断しました。

現在は、営業部門とオペレーション部門がReckonerをメインで利用しており、私は、Reckonerの契約周りや、貴社との窓口業務を担当しています。

※本インタビューは2024年8月に実施

システムの分散化により分析業務が非効率に。データ連携の自動化と属人化を避けたデータドリブンな営業活動の推進を目指す。

――Reckonerの導入前にどのような課題がありましたか?

以前は、サービスごとにデータベースを構築するシステム構成をとっていたため、データが複数のシステムに分散していました。また、データ構造も統一されておらず、営業活動の分析に活用しようにも、データ収集・加工に多大な時間と労力がかかっていました。

具体的には、各システムからCSVデータをダウンロードしたり、SQLでデータを抽出したり、.NETやAPIバッチ処理を組んだり、場合によっては手作業でSalesforceに連携したりと、非常に非効率な運用をしていました。そのため、コーディングの知識があるメンバーしか対応できない業務が多く、属人化も課題でした。また、.NETの運用保守にもコストがかかっていました。

データ量が増大するにつれ、営業活動における分析業務の効率化が喫緊の課題となりました。

そこで、Salesforce APIを活用したシステム開発も検討しましたが、社内にはITリソースが不足しており、外部委託すればコストが増加します。さらに、ノウハウの属人化や技術的なハードルが高いなどの理由から、見送らざるを得ませんでした。

そこで、外部ツールを導入することで課題解決を図ることになりました。ツール選定にあたっては、「低コスト」「運用保守の容易さ」「ノーコードで扱える」「データ連携の自動化による業務効率化」といった要件を重視しました。

私たちの最終目標は、データに基づいた戦略的な営業活動、すなわち「データドリブンな営業活動」を推進することでした。

「営業活動における分析業務の効率化が喫緊の課題となった」と振り返る遠藤さん

決め手は「誰もが使いやすい」「クラウド型」であること。

――Reckonerを導入することにした経緯・理由を教えてください。

Reckonerのサービスを知ったきっかけは、Web検索でした。既存システムのリプレースも視野に入れていたので、様々な選択肢を比較検討し、最終的にReckonerの導入を決定するまで、約1年間という期間を要しました。

Reckonerを選んだ決め手は、大きく4点あります。

1つ目は「誰でも使える操作性」です。Reckonerは、直感的なインターフェースでITの専門知識がないユーザーでも簡単に操作できます。

2つ目は「ノーコードでの設定」です。プログラミング不要で設定できるため、開発コストを抑え、迅速な導入が可能となります。

3つ目は「自動化」です。データ連携や処理を自動化することで、大幅な業務効率化を実現できます。

4つ目は「クラウドで手軽に利用できる」点です。インフラの準備や運用保守が不要なため、導入・運用負荷を軽減できます。

また、これらのメリットを享受できる上に「費用対効果」に優れている点も大きな魅力でした。

Reckonerは、複数のシステムとSalesforceを繋ぐハブとして機能するため、システムごとに個別に開発する必要がありません。また、クラウドシステムのため、機能アップデートはスリーシェイクさん側で対応いただけるので、運用保守コストの削減にも繋がっています。

Salesforceへのデータ連携をReckonerが自動化。

――具体的に、どのようなワークフローを構築したか教えてください。

まず、社内の複数システムからデータをBigQueryとAWS S3に集約しています。そして、Reckonerを利用して、BigQueryとAWS S3から必要なデータを抽出し、加工を加えた上で、Salesforceへ連携しています。この一連のデータ連携フローをReckonerで自動化することで、大幅な業務効率化を実現しました。

最新の利用例としては、顧客アンケート結果の活用が挙げられます。これまで、アンケート結果の集計・分析は、担当者がスプレッドシートを用いて手作業で行っていました。しかし、Reckonerを導入したことで、GASで加工したアンケート結果をスプレッドシートからSalesforceへ自動連携できるようになりました。その結果、カスタマーサポート活動の改善や生産性向上、誤案内事故の防止などに繋がっています。

※ワークフローイメージは「――Reckonerの導入により、どのような効果・変化がありましたか?」欄に掲載

エンジニアでなくてもエンジニア級のデータ連携を実現。Reckonerサポートの改善対応は想像を超える速さ。

――実際に使ってみて、Reckonerの性能やサービスの品質についてどう感じましたか?

実際にReckonerを活用している営業部門の声としては、Reckonerを導入したことで、エンジニアでなくてもデータ連携や加工処理が簡単にできるようになりました。これまでは、コードの中身を見ても、データの流れや処理内容を理解するのが困難でしたが、Reckonerは視覚的な操作性なので、誰でも設定内容を直感的に理解できます。

また、エラー発生時には、従来のような難解な英語のエラーメッセージではなく、日本語でエラー箇所と原因が表示されるので、迅速に問題解決が可能です。

サポート体制も充実しており、問い合わせへの回答が迅速なのはもちろんのこと、バグへの対応もスピーディーで大変驚きました。バグ報告をした翌日には修正されていたこともあります。自社でもサポート部門を抱えているため、バグ修正が容易ではないことが多々あるのですが、スリーシェイクさんは迅速かつ的確な対応のため、非常に信頼できるパートナーだと感じています。

そしてシステム部門にとっても、Reckonerは、システム運用負荷を大幅に軽減してくれるツールだと感じています。GUIベースでデータの流れやエラー箇所を把握できるため、エンジニア以外のメンバーでも運用保守作業が可能になった点は大きいです。結果として、リソースの有効活用に繋がっています。

「スリーシェイクは信頼できるパートナーだと感じる」と話す古川さん

.NET運用コストを年100万程度圧縮。出店準備案内業務においても業務工数を40%削減。

――Reckonerの導入により、どのような効果・変化がありましたか?

まず、コスト削減の効果がありました。データ連携の自動化によって、従来は人手に頼らざるを得なかったデータ収集・加工・Salesforce連携といった作業が自動化され、システム運用保守コストと業務コストを大幅に削減できました。また、.NETの運用コスト削減にも成功しています。具体的には、物理サーバ、保守費、開発費用、エラー発生時の人件費コストを100%削減、年100万円程度のコスト圧縮を実現しました。

次に、業務効率化です。店舗様への出店準備案内業務において、169店舗中68店舗への促進活動に84.5時間/月かかっていたところ、本業務を自動化したことにより、50.7時間/月の工数で行えるようになり、業務工数が40%削減(34時間/月)されました。その結果、担当者の業務時間を大幅に短縮できただけでなく、これまで以上に顧客に寄り添ったサービス提供が可能になりました。また、コールセンター業務の一部も自動化したことで、対応時間の短縮、顧客満足度の向上、人材配置の最適化を実現しました。

「コスト削減、業務効率化、顧客満足度の向上、人材配置の最適化において効果があった」と話す中野さん

Reckonerが無い状態には戻れない。Reckonerがもたらした「誰でも必要なデータをいつでも扱える」分析業務の標準化。

――それがReckonerの契約継続の決め手になったのでしょうか?

まさにその通りです。Reckonerは、私たちが当初抱えていたデータ分析に関する課題を解決してくれました。

システム開発をすることなく、データの取得・加工・出力といった一連のプロセスを、非エンジニア部門である営業部門自身で完結できるようになった点が大きいです。必要なデータを必要な時に、必要な形で入手できる環境が整ったことで、営業部門はデータに基づいた分析や施策立案に、より多くの時間とリソースを割けるようになりました。

さらに、Reckonerの導入によって、データ分析業務の標準化も実現しました。これは、属人化の解消や、分析精度の向上に大きく貢献しています。そして、この標準化された体制を維持していくことが、今後のデータドリブンな営業活動の推進には不可欠だと判断し、Reckonerの契約継続を決定しました。

Reckonerは、データの取得から加工、出力までを一貫して自社で構築・運用できるため、様々な業務に柔軟に対応できる「汎用性の高さ」も大きな魅力です。今後も、社内の様々な業務においてReckonerを活用していきたいと考えています。

Reckonerは課題解決の手段。口コミにより他部門へ広がる。

――どのようにして社内にReckonerを浸透させていったのでしょうか?

Reckonerの社内浸透は、トップダウンではなく、現場からのボトムアップを意識しました。

具体的には、他部門からデータ関連の相談を受けた際に、Reckonerを「課題解決の手段」として提案するようにしました。ただし、闇雲にReckonerを勧めるのではなく、まずは現状の課題や要望を丁寧にヒアリングし、Reckonerを利用することで「どのように簡単にデータ加工や連携ができるのか」を具体的に提示するよう心がけました。Reckonerで対応できないと判断した場合は、無理に提案することはありませんでした。

このような活動の結果、Reckoner導入の効果を実感したメンバーから口コミで広がり、徐々に部門を超えて認知されるようになりました。

2回の更新を経て、Reckonerの貢献は「収益向上」という新たなステージへ。

――2回の契約更新を経て、新たな効果や変化がありましたか?

はい、Reckoner導入当初は社内コスト削減を主眼としていましたが、2回の契約更新を経て、今では収益向上にも大きく貢献しています。

具体的な例を挙げると、まずは広告販売業務の自動化です。Reckoner導入前は、店舗様の広告販売実績などのデータ収集や営業ターゲットの選定、広告ご案内などを手動でおこなっていましたが、これらの業務を自動化したことで、担当者の業務工数を大幅に削減できました。その結果、担当者はより質の高い営業活動に注力できるようになり、広告売上の増加に繋がっています。

次に、出品促進業務の自動化です。Reckonerを活用することで、店舗様の状態を示すステータスを可視化し、リアルタイムな状況把握が可能になりました。これにより、コンサルティング営業の効率化と出品商品増加を実現しています。

さらに、出店店舗さま限定のオンラインコミュニティ「au PAY マーケット Salon」に関する業務の自動化も大きな成果です。Salesforceへのデータ更新作業やアカウント発行業務を自動化したことで、これらの業務の対応頻度が向上しました。また、手作業によるヒューマンエラーの減少や、問い合わせ対応などの業務負荷軽減にも繋がっています。

結果として、顧客満足度向上にも繋がり、問い合わせ件数の減少も見られています。

Reckonerは業務の自動化、事業成長に貢献。さらなる利用拡大を目指す。

――今後どのようにReckonerを活用していくか、展望をお聞かせください。

これまでと同様に、Salesforce、スプレッドシートとの連携を軸に、様々な業務の自動化・効率化を推進していく予定です。

また、Reckonerは単なる業務効率化ツールではなく、事業成長にも貢献できる強力なツールだと考えています。今後は、社内全体でReckonerの活用を推進していく方針です。

――最後に、スリーシェイクやReckonerに今後期待することがあればお聞かせください。

Reckonerはすでに非常に多くの機能を備えていますが、今後期待したい機能の一つとして、FTP連携機能の実装があります。

現在、一部のシステムからデータを抽出する際に、FTPサーバーを経由する必要があるのですが、ReckonerでFTPサーバーとの連携ができないため、手作業でデータを取得しています。もしFTP連携機能が実装されれば、このデータ取得作業の自動化が可能となり、さらなる業務効率化に繋がると考えています。

今後も、Reckonerの機能拡充に期待しています。

※FTP機能は2024年10月3日にリリース済

――お忙しいところお話しをお聞かせいただきありがとうございました!

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